クレームの実際 



クレームの実際 クライミングシューズに関して


これまでの、バーチリソールに寄せられた主なクレームと発生頻度(実績約2000足以上から)、それに対する基本的な対処です。
個体差があるために、全てのケースにあてはまる訳ではありません。
オーダーを出す際に、参考にしていただければと思います。



納品後数回の利用で、ランド(特につま先部分)に穴があいた。


発生頻度:平均1ヶ月に0〜1件程度 基本的に有償再リソールとなります。最も多いクレームです。
  • 原因は、リソール時に、つま先修理やランド交換の指示のオーダーがないことです。リソール作業の最後には、必ず、グラインダーによるエッジの仕上げ作業を行うのですが、エッジとシューズの一体感を出す必要上、ランドと干渉すること無しにこの作業を行うことは絶対に不可能です。またグラインダーとあまり干渉させずに作業ができた場合でも、ソール(底)同様、ランドやつま先のゴムが薄くなっている場合がかなり見受けられます。
  • バーチリソールとしては、お客様のつま先・ランド交換無しでのリソールというオーダーどおりの作業を行っただけですので、無償クレーム処理の対象とはしておりません。
作業箇所以外の剥がれ(ランドやカカトなどのゴム等)がある。


数件発生 有償接着修理となります。
  • 原因は接着修理のオーダーがないことです。
  • リソールオーダー時に、つま先やランド交換 または「おまかせ」に印があっても、例えば、ヒールカップ(かかと)のゴムや、土踏まず付近のランドがめくれ、剥がれかかっているような場合でも、これらのゴムのめくれが、クライミングシューズの性能をそれほど大きく損なうわけではないこと、なによりもオーダーがないのにバーチリソールが接着修理をすると料金が発生してしまい納品時にもめる可能性があること、自分で接着しようと思えばできること、つま先部分と異なりリソール時期と関係なく接着可能なこと、主にこの4つの理由から、勝手に作業をするということはしておりません。
  • もしも、バーチリソールでの接着をお望みでしたら、必ず、接着修理のオーダーを(希望個所箇所をわかりやすく明示して)出してください。
  • なお、基本リソール以外の全てのオプションは、シューズの現状による個体差の影響が大きい為、パンフなどに明示してあるように作業後のクレームの対象外とさせていただいておりますので、ご注意下さい。


サイズが小さくなり きつくなった。


1件発生  ケースバイケースですが、クレーム処理(無償)を拒否しました。
  • リソールの作業上、シューズのサイズを変更することは絶対に不可能であること(特に硬いミッドソールの入っているものはなおさら)、またきつさというのはあくまでも個人の感覚であるため、また、現物を確認したところ、バーチリソールの作業上に何らの問題(シューズ本体に対して明らかに異なるサイズのソールをつける等)が何回確認しても見当たらなかった為、クレーム処理を拒否しました。
  • バーチリソールでは、あくまでも送られてきたシューズの現状による採寸を行い新しいソールをつけることしかできません。       ご注意 も ご一読ください。但し明らかにアッパー(シューズ本体)に対して異なるサイズのソールをつけてしまったものに対しては、クレーム処理(無償)として対処したいと考えております。


つま先の形が変わった ― 5.10 ロックソックのつま先修理に関して


2件 発生 無償クレームとして処理しました 現在は発生しておりません。
  • 原因は技術上の問題。ロックソックは、厚手ナイロンの靴下ともゆうべきアッパー(本体)をラバーで包み、その剛性と形を維持しているのですが、つま先修理(通常のクライミングシューズよりはるかに面積が大きくなる)を行った場合、そのつま先部分のシェイプを上手く再現することができなかったため、発生しました。
  • バーチリソールの作業技術の問題の為、無料で、再リソール 再つま先修理を行いました。
  • 現在は、ロックソック用の技術を開発したため、ロックソックのシェイプを自然に再現できるようになりました。